#日本フードサービス協会/2月外食売上22.3%減、パブ・居酒屋70.7%減、居酒屋店舗数前年比18.0%減

市場動向

日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の2月売上状況は、前年同月比22.3%減となった。

2月は、政府が1都3県に発令した「緊急事態宣言」の期間延長され、自治体の要請により飲食の点愛営業は20時まで、酒類は19時までの提供が続き、客脚が戻る兆しはあったものの、伸び悩んだ。特に、飲酒業態にとって酒類の時間短縮は致命的で、「パブ・居酒屋」全体の売上は70.7%減となっている。居酒屋店舗数前年比18.0%減となり、最も深刻な状況が続いている。

<出所:各企業店舗写真はHP><営業時間短縮のお知らせ>

①ファストフードは洋風の巣篭もり需要に引き続き堅固さがみられたが、電子決済アプリとのコラボキャンペーンなどで好調だった前年にも及ばず、全体売上は8.7%減となった。「洋風」は、宣言継続下でドライブスルーやデリバリーの需要があり、まとめに買いにより客単価14.4%増、売上1.5%増と堅調だった。

<出所:店舗写真は各企業HP参照>

②「和風」は、テイクアウトが堅調だったたものの、営業時間短縮が打撃が大きく売上16.6%減。「麺類」も、同様にコロナ影響下で売上は29.8%減、「持ち帰り米飯・回転寿司」は、20時以降のテイクアウト需要は顕著に増加したものの、「回転寿司」などの店内飲食が振るわず売上は4.3%減。「その他」「アイスクリーム」が緊急事態宣言期間の延長で大規模商業施設での客足が振るわず、売上17.5%減となった。

③ファミリーレストラン業態は、コロナ禍で採り始めたテイクアウトが伸びているものの、引き続き営業時間、酒類提供時間の短縮が強いられ、全体の売上は32.4%減となった。

2月後半から客足がやや持ち直すかに見えたが、時短営業の延長で売上は「洋風33.4%減」、「和風37.1%減」「中華14.8%減」「焼肉は宣言期間延長の中、休業した店舗もあり、売上37.2%減」となった。

飲酒業態は、酒類提供時間の制限下で休業を続ける店舗も多く、「パブ・ビアホール」は売上75.9%減、「居酒屋」は売上69.5%減となった。駅前など繁華街立地の店舗は特に苦戦が続いているという。店舗数減前年比18.0%も深刻な状況である。

④ディナーレストラン業態では、2月後半は週末を中心に客足がやや戻る店舗もあったが、営業時間短縮の影響で甚大で売上は46.3%減となった。喫茶業態は、2月後半にかけて少しづつ客足回復の兆しがあるものの、外出自粛や在宅勤務が継続する中で回復は限定的、売上は32.6%減となっている。

引き続き、コロナ感染拡大の中で、飲食業界は厳しい状況が続くことが予測される。感染対策を講じて、利用できる機会もつくりたいですね!

みんなで応援しましょう・・・・・・。

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